方法によってリスクやデメリットが違う

債務整理を行う際には自己破産をするのか民事再生をするか任意整理をするのかによってメリットやデメリットが変わってきます。
どのような方法であっても債務整理をすれば、全くデメリットはないということはありません。
それまで抱えている借金が少なくなることや、借金そのものがすべてなくなることを前提に行いますので、自分の中でデメリットに感じるようなことはあります。

しかし反対にメリットに感じられるようなことが多いため最終的には債務整理を行うという人が増えているのが現状です。

民事再生のデメリット

民事再生を行う上でのデメリットを考えてみると、まず裁判所で手続きをしなければならないので、ここで大きな手間がかかってくるというのが一つ、また借金を全て帳消しにすることができるかといえばそうではなく、住宅ローンを抱えた状態のままその他の借金を減らすといった方法で、その後の返済を続けていきますから、借金を帳消しにすることを考えている人にとっては民事再生はこのような部分がデメリットになってしまいます。

また、民事再生を行うと官報に名前が載ってしまいますので、官報を読んでいる人が身近にいる場合には民事再生を行ったことが知られてしまうといったリスクもあります。

自己破産のデメリット

民事再生の中でも最も大きな金額そのものを帳消しにすることができる自己破産ですが、その分、反対にデメリットが非常に高く住宅などを含めた自分の財産を手放さなければならないという点や裁判所で面倒な手続きが必要になってくる点、またこの他資格制限のある職業につくことができなくなってしまうというのも一つのデメリットになります。
さらにはブラックリストに載ってしまうことや官報にも名前が載ってしまうことなどが挙げられます。

その他海外旅行などに行く際にもいくつかの制限がついてしまうことになるので自己破産によって債務整理を行ったあと、完全に自由な状態で両手を広げて海外旅行に出かけることができるのかというと、全てがそうとは言い切れない部分があります。

任意整理のデメリット

任意整理を行う上でのデメリットというのは自分自身が任意整理を行う際に債権者がOK を出してくれなければ整理ができないといった点が一番です。
金融機関側との交渉を行っていく方法となるため、金融機関側がOK を出してくれなければ債務整理をすることができません。
そういった場面では、弁護士や司法書士に相談し金融機関との交渉を行ってもらうことが大切になります。※質問等々は直接専門家に問い合わせれば、すぐに明確な回答をくれますのでまずは相談してみましょう。

上記した三つの方法で債務整理を行う上でブラックリストに名前が載ってしまうというのはどれも共通するデメリットになります。
債務整理によってブラックリストに名前が記載されてしまうとその後少なくとも5年間、長ければ10年以上、改めて借金をすることができなくなってしまいますので車を購入したいといった場合や、どうしても生活に困り、キャッシングサービスを利用したいといった場合には困った思いをしなければなりません。
その他は前述したようにデメリットがありますが、リスクに関しては、まず債務整理を行う際に整理を行う業者などではなく、紹介しているような弁護士や司法書士といった有資格者に相談するようにしてください。

単純に債務整理を行うことができるなどと語っている業者の場合には金融機関と手を組んでいる可能性が高く、特に悪質や場合には相談料は取られてしまいさらには金融機関からもOK をもらうことができず余計にお金だけが飛んで行ってしまうこともあるので注意が必要です。