借金をたくさん抱えた人はお金がありません。したがっていつも返済のための金策について考えていたり、そのために走り回ったりしています。したがって心身ともにいつも緊迫感で張り詰めた状態にあります。ということは精神的にも時間的にも非常に余裕のない状態になりますから、何かにつけて仕事を休むことが多くなります。つまり借金の返済ために大事な仕事を休まざるを得なくなるのです。
また無理にお金を作ろうとして、平日にギャンブル場に通ったりすることもありますから、余計に休みが多くなるのです。おまけにいつも返済のことばかり考えていますから仕事に身が入らなくなります。こうなると勤め先の評価も悪くなる一方でしょうから、昇給やボーナスの査定も低くなりますから、収入は増えるどころか次第に減っていきます。
まさに<負のスパイラル>とも言えますが、借金はこのように仕事や収入にも悪影響を与えていくのです。それだけではありません、借金が嵩むと新しい借り入れや返済の遅れなどに対してウソの申告をすることが多くなります。つまり<嘘つき>になるのです。
「嘘の上塗り」という言葉があります。「恥じの上塗り」によく似ていますが、これは一度嘘をつくとその辻褄あわせのために、また別の嘘をつくことを言います。つまり嘘をどんどん積み重ねていくことを言うのです。例えば結婚する相手に借金があることを隠していたとします。これ自体が嘘をつくことになるのですが、結婚後にこの支払のためのお金が必要になりますから、また別の嘘をついて妻からお金を出してもらわなければなるのです。
こういうふうに一度嘘をつくと、その後もウソをつき続けていかなければならくなるのです。したがってそのたびに新しい嘘の口実を考えるようになります。こうなると嘘をつくことが常態化してしまうのです。これはとても怖いことです。なぜなら次第に嘘に慣れていき、ウソをつくことが当たり前になっていき、嘘が悪いことだと思わなくなるからです。ということは、これが高じると詐欺師になって悪事を働くようになるかも知れないのです。
つまり、<嘘は泥棒のはじまり>を地で行くことになるのです。借金が怖いのは返済があるからだけでなく、もう一方には<嘘つきになる>怖さも潜んでいるのです。この点に着目しますと、嘘の多い人は借金の多い人だとも考えられるのではないでしょうか。したたっがてもし身近な人に嘘が多くなったと感じたら、借金を疑ってみても良いのではないでしょうか。
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