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任意整理をしたけど支払いが難しくなった兄

カテゴリ:自己破産 読了にかかる時間:3分

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借金を抱えていいながらでも問題なく返済を続けていくことができる人もいれば借金が大きく膨らんでしまい返済が厳しくなってしまう人もいます。
その中で任意整理を選択することで、借金のトータル金額を減らすことができるのですが、任意整理を行った時点でそれぞれの金融機関からの信用情報は失ってしまうことになるため、新たに借金などをすることはできません。

そのため任意整理を行った後でも借金を支払うことが難しくなると、お金を貸してくれる会社がなく、借金そのものもどうすれば良いのかと悩むうちに、今までよりも厳しい状況に追い込まれてしまうことになります。
任意整理を行った後、支払が厳しくなってしまう状況というのは自分の生活そのものも保っていくことができず、収入の中から返済に充てるお金も余裕がない状況に陥ってしまいますので、基本的には自己破産という方法しかなくなってしまいます。

他の方法で債務整理をすることを考えた場合でも、民事再生などを行うためには一定の収入があることや今後の支払いが約束できることが条件となってくるので、任意整理を行った後の支払が厳しい人の場合には民事再生が認められないケースがほとんどです。

自己破産で会社をたたんだ兄 28歳 OL

私の兄は以前から自分で事業を行っており、従業員さんも何人かに恵まれて安定した仕事をしていました。
ところが不景気が続いてしまい、仕事が減ったことから、会社の経営状況が厳しくなり従業員さんに対してのお給料などを支払っていかなくてはならず、さらには仕事で使うための道具を購入するにも借金を繰り返すようになり、銀行や消費者金融などからお金を借りていました。

仕事が増えれば借金を返すことができるといいながらも、月々の返済に追われていたようで、結果的には任意整理を行うことになったのですが、任意整理を行ってしばらくの間は会社経営も存続させることができていました。
しかし、取引先の会社がいくつか倒産してしまったことなども関係して、やはり兄の会社での支払が厳しくなってしまい任意整理をした以上は新たに銀行などからの借り入れもできずに最終的に兄も会社をたたむしか方法がなくなってしまいました。

従業員の方々に頭を下げて申し訳ないと電話をしていたりする兄を間近で見ていましたが、本当に辛かったと思います。
結局は任意整理の後、最終的に自己破産して会社を手放し今は実家に戻ってきているのですが、新しい仕事を始めるにも自分で会社を起こすだけのお金はなく、友人の会社で職人さんとして日雇いで働いています。
しかし職人さんとしては新人になるため、自分よりも年下の人から指図を受けたりするのがとても苦痛なようで、毎日仕事から帰ってくるとストレスが溜まった顔をしています。

兄が悪いわけではなく、不景気社会や取引先がつぶれてしまったことによって、兄は任意整理や自己破産という方法に追い込まれてしまったのですが、それでもその際に愚痴をこぼすこともなく、家族にも心配をかけて申し訳ないと頭を下げていました。
任意整理を行った後はお金を借りることができないのでやはり自己破産という方法しか選択できなかったのですが、自己破産をすることによってそれまで抱えていた借金が帳消しになったため、これだけでも自分の生活そのものを最低限守っていくことができているようです。
会社を手放したことは兄にとって本当に大きなショックだったと思いますが、これ以上家族の他にも迷惑をかけられないので会社をたたむと決意した時の兄の顔は今でも忘れません。

任意整理に言ってお金が借りれなくなってしまうと、その他に選択すべき道も少なくなってしまいますから、任意整理を行う前の段階で、今後の支払い計画について本当に安心できる状態かどうかをあらかじめ確認してから行わなくてはならないことを私自身も全く関係のないところで学んだような気がします。

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