債務整理の基礎を知る、全体の流れと専門家の探し方

この数年債務整理をする人が増えていると言われており、メディアなどでも頻繁に債務整理についての情報などが流れています。
しかし実際に債務整理を行ったことがある人や債務整理を考えている人でなければ特に興味を持たないのかもしれません。

債務整理というのは一言で言えば、自分自身が抱えている借金そのものを減らすことや借金を全て無くしたいといった場合に選択する方法となります。
債務整理には民事再生と任意整理と自己破産があり、この三つにはそれぞれで違いがあります。
この三つの方法をトータルで債務整理というのですが、自分が抱えている債務の状況に応じて整理していくといった内容になります。

債務整理の全体的な流れとしては、まず第1に借金そのものを全て返したいのか、それとも借金を減らし自分が建てた家などはそのままの状態にしたいのか、さらには会社やその他官報などに名前が載らず、他の人に債務整理を行った事が知られたくないのかなどといった観点から、どの方法が良いのかが決まってきます。
特に自己破産の場合には官報にも名前が載ってしまうことになり、さらには自分が建てた家そのものも、抵当権が移動してしまうため、自分の持ち物ではなくなってしまうといったデメリットがあります。
一方で、任意整理や民事再生というのは、いくつかのメリットも考えられており、破産者名簿に載らないことや家を含めた財産も必ずしも手放さなくて良いといったメリットもあります。

費用はトータルの債務で変わる

債務整理を行う際にどれだけの費用が必要になるのかと言うのは気になってしまうものです。
すでに多額の借金を抱えている状態で債務整理を行うことになれば、弁護士や司法書士に対して支払うべき費用もその分大きくなってしまうため、お金の心配も出てきてしまうでしょう。
しかし債務整理を行う上で必要になってくる費用に関しては手続きをする前の段階で支払うものではなく、手続きがすべて終わってから弁護士や司法書士に支払っていくような形となっており、さらには一括での支払ではなく分割の支払いを受け入れてくれる事務所が増えてきていますので、さほど心配する必要はないと言えます。

どのように費用が決まるのかというのは一般的に事務所そのもので代表的な金額を提示しているわけではなく、債務整理を行った際のトータルの金額で決定してくると考えていて良いでしょう。
そのため多くの債務を抱えていればいるほどに債務整理を行った際の弁護士費用又は司法書士に支払うべき費用は大きくなります。
大きな借金を抱えているほどに複数の金融機関との話し合いを持たなければならず、さらには書類の発送やその他にも手続きとして非常に多くの手間そして時間が必要になるため、その分費用が高くなると考えていて良いです。
しかし近年では比較的リーズナブルにこのような手続きを代行してくれる事務所が増えてきましたので、良心的な費用で債務整理を行ってくれる弁護士事務所又は司法書士の事務所を見つけると良いでしょう。

前述した三つの方法で、どの方法であっても順序よく手続きを進めていかなくてはならず、1日や2日で終われるものではありません。
すべての種類をそろえた上でそれぞれの金融機関に連絡を入れることや今後の支払方法についても改めて検討し直した上で決めていかなくてはならないので、自分だけで行うが難しく専門家に頼るのが一番良い方法と言えます。
その分スピーディな解決をすることができるのでその期間中にさらなる金利が膨れ上がってしまうようなこともありません。