そもそも死にたくなるほど多額の借金を抱えてしまったのはなぜなのでしょうか。雪だるま式にどんどん借金が膨れていったのはどうしてなのでしょうか。
その大きな原因は<秘密>にあります。
つまり借金を誰にも言わず秘密にしていたからです。借金は人に知られたくないものです。と言うより知られるのが怖いと言ったほうが良いかもしれません。でもそれが借金をますます増やすことになるのです。なぜなら人に知られないことをいいことに、次々と借金を重ねていくからです。この秘密で特に悪いのは夫婦間の場合です。
つまり夫婦のうちのどちらか一方が相手に相談せずに借金をしてしまうのです。結婚していると、たとえ給料が入ってもそれは一方だけのものではなく夫婦共同のものです。つまり夫婦の生活に充てられるものだからです。
では借金はどうでしょうか。これも一方のものとして済ませられるでしょうか。それは絶対に無理です。なぜなら返済がありますから、その返済額を給料の中から差し引かなければならないからです。ということは夫婦共有の給料の額が減っていきます。したがって、これでは秘密がバレルと思って別の借金をして補充することになるのです。この繰り返しが借金苦の大きな原因になるのです。
上で述べましたように借金は人に知られたくないものです。たとえ夫婦の間でも秘密にしておきたいものです。でもそれが夫婦破綻の原因になるのです。例え借金をつくったとしても、まだ少ないうちは小遣いで返済するなどすれば何とかやっていけるかもしれません。でも秘密をいいことに、また借金を重ねると次第に返済額が多くなりますから、そうなるともう小遣いでは賄えなくなります。
その結果更に借金を重ねます。これではもうどうしようもなく、ついに配偶者にバレてしまうのです。こうなればもう地獄です。夫婦だけならまだしも子どもの教育費にも影響してきます。こんなことになれば健全な夫婦関係を続けられるわけがありませんから当然出てくるのが離婚問題です。そうなのです。夫婦間の秘密の借金は離婚問題にまで発展することが珍しくないのです。
今は結婚している夫婦の3分の1が離婚する時代です。でも夫婦間で秘密の借金を無くせば、離婚率も少しは下がるのではないでしょうか。借金で離婚になるようなことがあってはいけません。したがってもし配偶者に秘密の借金ができてしまったのなら、できるだけ額が少ないうちに相手に打ち明けなければいけません。そうでなければ借金の額は次第に増えていき、ついには相手にばれてしまい、結果的には離婚に発展するかもしれないのです。
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