世に不幸な話しはたくさんありますが、借金の保証人になったばっかりに、他人の借金をそっくり背負う羽目になった人ほど不幸なことはありません。まさに親切を仇で返された象徴的な例ですが、いったいこうした場合はどうしたらいいのでしょうか。
黙って泣き泣きそれを返済しなければならないのでしょうか。それともそれを回避する妙案があるのでしょうか。ズバリ言って回避する妙案などはありません。なぜなら保証人自体が、債務者の債務を肩代わりすることを承知の上で引き受けているからです。
連帯保証人ともなればなおさらです。巷では保証人になることの怖さについては、今も昔も散々言われてきています。したがってそれを承知でなったものと考えられますから特に救済措置などが設けられていないのです。したがって債務者が返済不能に陥れば、当然のごとく保証人が返済せざるを得ないのです。唯一つだけ債務の肩代わりを回避できる方法があります。
保証人になったばっかりに他人の借金を背負うことほど不幸なことはありません。でも連帯保証人には借金の肩代わりを逃れることはできません。
したがって債務者に代わって借入残高の全額を支払わなければならないのです。保証人だからといって債権者が同情して金額を負けてくれるようなことはまずありません。とは言え、たとえ保証人を引き受けたとしても、自分が一銭も使ったことのない他人の借金を全額支払うことに耐えられない人もいるでしょう。そういった人が返済を免れるために唯一残されている方法があります。
それは思い切って自己破産の道を選ぶことです。でもこれができるのは肩代わりする返済額より所有している財産が少ない場合です。それは自己破産すると20万円以上の貯金や、それを含めて時価総額で99万円以上の財産はすべて没収されてしまうからです。
ということは家も土地もすべて没収されてしまうことになるのです。したがって自己破産が選択肢として採られる場合は決して多いとは言えません。なぜなら保証人になるような人は、一般的には債務者より多くの財産を持っている場合が多いからです。したがって、どちらかといえば、こうした方法は採らず、悔し涙を流しながらも返済の道を選ぶほうが圧倒的に多くなっているようです。ここであらためて訴えます。<保証人だけは絶対なってはいけない!!>
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